古典揃いの10本のなかでもミケランジェロ・アントニオーニ監督の「欲望」は、クレイブン監督にとってとりわけ重要な作品のようだ。同作の公開当時、ニューヨーク州にあるクラークソン大学の人文学部で教鞭をとっていたクレイブン監督は、この作品に衝撃を受けるあまり大学を辞め、映画の仕事を見つけようとマンハッタンに向かったという。「欲望」がなければ、希代の殺人鬼フレディ・クルーガーも生まれていなかったのかもしれない。
10作品は以下の通り(順不同)。
▽「欲望」(66) ミケランジェロ・アントニオーニ監督
▽「処女の泉」(60) イングマール・ベルイマン監督
▽「サイコ」(60) アルフレッド・ヒッチコック監督
▽「反撥」(65) ロマン・ポランスキー監督
▽「美女と野獣」(46) ジャン・コクトー監督
▽「宇宙戦争」(53) バイロン・ハスキン監督
▽「フランケンシュタイン」(31) ジェームズ・ホエール監督
▽「吸血鬼ノスフェラトゥ」(22) F・W・ムルナウ監督
▽「悪い種子」(56) マービン・ルロイ監督
▽「赤い影」(73) ニコラス・ローグ監督